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世界の中の日本   

三菱東京によるUFJの合併には驚いたが,その重要な動機の一つは,
外資による合併対策だったという.
不良債権の処理をいち早く進めた大銀行は,日本進出の拠点として
最も魅力的なターゲットにされていたらしい.この半年ほどの間の
米国での巨大銀行合併を見ると,それは決して嘘だとは思えない.

日本のメガバンクが,次はどの地銀を買収するのか,中小金融機関は
どのように生き残るのか,などということばかりを話題にしているう
ちに,大銀行自身がもっと大きな力に飲み込まれそうになっている
ことを,忘れてはいけないのだろう.
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by t-globe | 2004-07-16 06:14 | その他

ヘッジファンド   

このところかなりテーマに脈絡がなくなっているが,明後日配信予定の
メールマガジンで,アメリカのヘッジファンド規制の記事を使おうと思う
ので,今回は関連コメント.

http://www.ueda-net.co.jp/hb/jpn/faq/market/faqhedge.html

このサイトを見て少なからず驚いた.
書いているのは日本でも有数の歴史を持つ為替・金利商品ブローカー.
現在はもっと大手のブローカーに統合されているので,このページもすでに
更新を止めたようだが,それでも2003年の記事で,ヘッジファンドを
 『高い収益を目標とした投機的な「投資信託の一種」』
と定義し,続いて.
 『投機の手法はコンピューターを駆使....』
と,ヘッジファンド=投機 という構図で説明している.
しかしこれは非常に一面的な古い感覚の記述で,誤解を招く.

そもそもヘッジとは,リスクを軽減するものだ.
一般的な投資は,株や債券を保有するので,下げ相場では損が出る.
これを防ぐために,資産を保有すると同時に先物の売りを立てて, 
下落リスクを軽減するのがヘッジファンドの基本.
こういう性質を持つからこそ,最近は年金資金もヘッジファンド運用を
している. 彼らは決して投機目的の投資はしないものだ.

ただし全てが品行方正な投資ではない.
動機はどうあれ,先物の売り買いは規模が大きくなりがちで,
それが,市場に影響を与えて利益を得ようとする動機になることは
事実.また,制度的に広く一般に投資家を募るものではないため,
マス商品ほど規制が厳しくなく,ブラックボックスも生じやすい.

このサイトに出てくる「クオンタム」「タイガー」といったファンドが
一世を風靡したのは90年代後半まで.
今ではクオンタムは投資方針を変え,タイガーは閉鎖してしまった
と言えば,「古い感覚の記事」と私が言う意味がわかると思う.
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by t-globe | 2004-07-15 03:11 | メールマガジン&英語

「文車日記」(ふぐるまにっき)   

作家の田辺聖子さんが日本の古典を紹介した67のエッセイ集.
先日新聞の書評欄で,ご自分で紹介されていたものだが,刊行
されてもう30年になる.

天智・天武という二人の天皇と額田王の大人の三角関係.
平家物語に出てくる木曾義仲が,巴御前と今井兼平との間に持っ
ていた,男女間の友情と男同士の友情.どれもとても興味深く
読める.後者のエッセイの最後の,「男たちの友情は,共に美し
く死にほろぶときのためのもの,そして,男と女に,もし友情が
あるとすれば,それは共に生きるときのためのものではないか」
というのは名言.

また,多くのエッセイの中に和歌が非常に効果的に使われている.
もちろん,日本古来のコミュニケーション手法として和歌が使わ
れたシチュエーションを,これらのエッセイは下敷きにしている.
しかし古典を現代に伝える短い文章の中に,選りすぐった和歌が
タイムリーにちりばめられているるのは驚くほどである.

三十一文字という制約があるから,一つの言葉に何重もの思いが
こもる.それなのに決して思いがあふれ出さないのがすぐれた
和歌なのかと,この本を読みながら思っている.
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by t-globe | 2004-07-14 03:06 | Entertainment

メルマガの裏知識   

あえてトリビアとは言わずにおこう.
知っている人には珍しくも何ともないので.

私の発行しているメルマガが,200号を迎えた.
よく続いたものだと自分が感心している.

記念に,と言うわけではないが,これから発行しよう
と思っている方のために少しは役に立ちそうなことを
いくつか.

1.(特に「まぐまぐ」は)最初が肝心
 どのメルマガでも発行手続きをして紹介サイトとか
見本を登録すると,読者へのニュースで知らせてくれる.これを見て
面白そうだと思う方が購読申し込みをする.「まぐまぐ」の場合,
最初の一週間の申込数ランキング上位を発表する.私のマガジンは
何がうけたのかこの時8位にランクインしていた.するとその日から
読者数が爆発的に増えた.
そしてもう一度,今度は発行から1ヶ月間のランクがまた発表された.
1週間目のジャンプアップのおかげで1か月目もまたランクインした.
考えてみれば,このシステムだと1週間でトップテンに入れば,次の
ランクインも半ば約束されたようなものだ.つまり最初にどれだけ
目を引くと,1か月でたくさんの方に読んでもらえるようになる.
「まぐまぐネズミ算」とでもいいたくなるシステムだ.

2.「まぐまぐ」は突然部数が激減することがある
 エラーアドレスの一括解除というのを定期的に行っているため.
一定期間以上にわたってメールマガジンが不達でまぐまぐへ返送
される読者のアドレスを,原則として毎週月曜日に一括解除する.
削除件数が多いときは数日間かけて解除とのことで,最近も2週
間で120部以上減っていた.このウェブログにも遊びに来て下さ
る,じゅんこさんに「三誌で約2400部」と宣伝した直後だった
ので,今や2300を割っている.(じゅんこさん,決して誇大宣伝
ではありませんでした)

3.「まぐまぐ」「Melma!」「Macky!」の長所・短所
 まず,読者数はやはり「まぐまぐ」がダントツ.現状ではこの
順番で,15:3:1 というところ.
 次に,配信するときに「まぐまぐ」は原稿の段階で自分の
メールアドレスに試験配信され,これを見て修正できる.
ただし,三誌とも本番配信は日時の予約ができるが,これをした
後で修正しようとすると,「Melma!」「Macky!」は編集画面に
入って簡単にできるが,「まぐまぐ」は一度キャンセルして
最初からやり直さなければならず,結構面倒.
 もちろん,いずれの場合も予約時間が過ぎて配信された後は
直しようがないのは言うまでもない.

4.「Melma!」は1周年,2周年というタイミングで宣伝を
してくれるので,小誌も1周年には25%くらい伸びた.

5.「Macky!」には自薦もOKの宣伝スペースがあり,私も
一度使ったが大した効果はなかった.Melmaの場合と比べると,
やはり読者も判断しているのだと思う.

長くなるのでこの辺で.
お役にたちましたか?
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by t-globe | 2004-07-13 00:54 | メールマガジン&英語

辞書の価格   

a0031505_11246.gif常々不思議でたまらないのが,日本の辞書はなぜ
あんなに高いのかということ.
例えば「リーダーズ英和辞典」は収録語数27万だが,
書籍だけで8000円くらい.一方,昨年出た Merriam
Webster Collegiate 11版も語数は20万を超え,
立派なハードカバーの本で,インデックスは指掛け式..
Win/MacハイブリッドCDが付いて,Websterの有料サイト1年間無料.
それで定価3800円.(アマゾンなら2500円ちょっとだった)

英和の場合,いうまでもなく他言語にする作業だが,自国語の辞典は半分
以下のコストでできるとは考えにくい.「広辞苑」「大辞林」が共に7000円
台というのを見ても,日本の権威ある辞書の相場はこの辺りなのかな,
ということで,問題は内外価格差なのではないかと思ってしまう.

「英辞郎」のような実用的な辞書が手軽に使えるようになり,ちょっとした
用ならこれで足りるようになると,学術的にしっかりした辞書は,そこに固有
の価値を認める人向けに価格設定しておけばよく,その結果値段は下が
らないのだろう.

ディスカウントリカーショップで7000円で買えるお酒を,贈り物のために
三越で1万円出して買う人がいる.買う人がいる限り,その価格は正当だ
と主張できる.それと同じことかもしれない.
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by t-globe | 2004-07-12 01:14 | メールマガジン&英語

Squeak   

a0031505_11837.gif
  Squeakというソフトをご存知だろうか.
  ソフト,と言ったが,ここを見ると
  「バーチャルマシン」と書いてある.

わかりやすい説明は上のサイトにあるので,
どこが凄いかを簡単に言うと,

 タイルを組み合わせるだけでプログラムができる
 自分で描いた絵を動かしたり音を入れたり喋らせたりもできる
 (自分で取り込んだ画像を使うことも可能)
 これらを駆使してゲームを作ることもできる
 プログラムの命令はどんな風にするのか何となく身に付く
 Windows, Mac, Linuxどれでも動く

こんなソフトが無料で手に入る.凄いと思いませんか?
ずっと前にNHK「未来への教室」でも登場した,パソコンの父と
言われるアラン・ケイ氏が開発したもので,もともと学校での
教育用というコンセプトなので,少し練習すれば子供にも使い
こなせる(らしい).

こんなことを言っている自分はちょっとさわっただけで
まだ使いこなせていないが,これがきっかけでVBAがこわく
なくなった.また,たまたまその頃買ったMacのXcodeという
プログラミング環境にも手を出すきっかけになった.

これだけの刺激が,この一見おもちゃのようなソフトに
秘められている.
ぜひ一度体験してみては?

 
 
 
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by t-globe | 2004-07-09 01:19 | PC

「Internet Explorer で最適」の無責任   

a0031505_050.jpg
先日も Windows、Internet Explorer がらみでずいぶん騒動になった.
その上マイクロソフトができたのは「セキュリティを『高』にするという
おすすめだけ.これはかなり不便な場合がある.

不思議なのは,これだけ問題のあるブラウザを,数多くの企業が自分の
サイトを見るために推奨していること.これは見る人にウィルス感染リスク
を負えと言っているのと同じ.企業の社会的責任に反すると言っていい.

OSに関しては,無料でも使えてWindowsへの攻撃から逃れることが
できる Linux の採用が進んでいる.ブラウザでも,Opera やMozilla
(Netscape がオープンソース化して開発されている)という,同じ
ような存在がある.私は Windows では Opera を使っているが,
間違いなく IE より高機能で使いやすい.(Mac には Safari という
これも優れた標準ブラウザがあり,愛用している)

プログラマーの掌田津也乃さんのサイトは,「IE以外で正しく表示
される」ようになっている.いつまでたっても欠陥が見つかる
どこかの自動車会社の車のような IEと絶縁する企業は出ないの
だろうか.
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by t-globe | 2004-07-07 00:06 | PC

ユーロ2004を終えて   

a0031505_14238.gifEuro 2004 Final
ユーロ2004でのギリシアの優勝をどう考えるか.
とにかく予選の混戦模様を見て,ヨーロッパの国は本当に
どこもレベルが高いとつくづく思った.
とにかく勝たなければ仕方ないのだから,しっかり守って
少ないチャンスでも確実に一点取ることが,栄光につながる.
伏兵と言われたギリシアだが,Tachibanaさんのコメントの通り.基本的な
プレーを皆が確実にこなし,組織プレーが崩れなかったという点で,
こういう短期決戦に勝つ要素を備えていたのだろう.
(もちろん点が取れなければ最後にはPK負けのリスクがあるのだが.)

オリンピック開催を目前にして,よけい注目されたギリシアだが,このチーム
が目標とするワールドカップはあと2年先だ.その時までにはどこのチーム
もずいぶん変わっているだろう.ポルトガルのフィーゴもいないかもしれない
し,世代交代の遅れが指摘されたフランスも,誰がチームの顔になっている
のだろう.そして日本チーム.バックラインから松田が消えて久しい.
小野はさらに存在感を増しているだろう.中田が復活し,二つの司令塔から
火の出るような球出しが見られるのか,それとも小野がもっと攻撃的な役割
を持つのかも知れない.今回のユーロ2004レベルの欧州勢と日本が対戦
する日が待ち遠しい.
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by t-globe | 2004-07-06 01:43 | Sports

small of the back   

6月19日のメルマガで,アルカイダに拉致されていた米国人男性が
首を切断されて殺害された記事をとりあげた.
この記事にはテレビに映った遺体の生々しい描写がある.

The two others showed a beheaded body lying prone
on a bed, with the severed head placed in the small of
his back
.

ここで,the small of his back というのは腰の「くびれ」の部分.
うつぶせになった遺体の腰のくびれのあたりに切断された首が置かれ
ているのを,他の二人が見せたということ.
a0031505_14340.gif
           (くびれてるかな?)

small は語源をたどると「幅が狭い,細い」の方が先で,「小さい」
という使い方はやや遅れて生じたらしい.名詞としてはこの表現に
その意味が残っている.Googleで検索するとラブシーンめいた場面
がよくヒットするが,こうした記事にも出てくるように,正しい表現
であることはたしか.覚えておいていいだろう.
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by t-globe | 2004-07-04 17:18 | メールマガジン&英語

Wife Swap   


『Wife Swap』

事実を映しながらその中のドラマを伝えるという番組がある.
例えば「初めてのおつかい」とか「ファイトクラブ」.
時々「やらせ」ではないかと思いながらけっこう見ていた.

Kana Tachibanaさんが紹介しているイギリスの "Wife Swap" も
おそらくその一つで,奥さんを2週間交換するという番組.
両家庭のルール(起床・就寝時刻,食事の方針,しつけ方など)を
渡し合い,前半の1週間は相手(つまり行った先)のルール,後半は
後半は自分のルールで過ごす.相手の家族にとっては,後半は全く
勝手の違う生活になるわけだ.
今回,片方は全く(子供も大人も)の自由放任,もう片方は21歳
(英国の成人にあたる)まではバイトもさせないという厳しい家庭.

ウェブサイトに,終わった後の両方のインタビューが出ているが,
「不衛生だし失礼な友達が来るし,ひどいところだったわ」とか
「ダンナが変人で家の中が静まりかえってるのが一番こたえた」などと,
今回に限って言えば,とてもこれを機会にお付き合いという雰囲気では
ない,正直なコメント.もっとも2週間も一緒に生活すれば考え方が
わかるので,互いのコメントに反論したりもしないのだろう.

ところで,ずっと前に「爆笑!ホームビデオ傑作集」のような番組が
けっこうウケていたことがあった.これは恐らく
"You've Got Framed"
というイギリスの番組の焼き直しだと思うが,Wife Swap のアイデアを
持ち込む日本のテレビ局はないのだろうか.
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by t-globe | 2004-07-03 14:54 | Entertainment