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不屈のハードラー   


陸上のアテネ五輪代表選考会を兼ねた全米選手権女子100メートル
障害で,ゲイル・ディバース選手が大会6連覇し,88年ソウル大会
以来5大会連続のオリンピック出場も決めた.

彼女は何と37歳.マラソンランナーには30代の選手も多いが,短
距離選手としてこの年齢で第一線にいるのは驚異的.しかし彼女の経
歴はそれでは終わらない.

ソウルの翌89年に甲状腺異常の難病にかかり闘病生活を強いられる.
91年にカムバックし,92年バルセロナオリンピック100m(ハード
ルではない)優勝し,96年アトランタで同種目連覇を果たす.

専門のハードルでは93,95,99年の世界選手権で100m障害に優勝
しているが,オリンピックでは勝っていない.最も近かったのは92年
バルセロナ.リードしながら最終ハードルに足をかけ転倒.それでも
よろめく体を投げ出すようにゴールまで運び5位となった姿は印象
的だった.

カムバックしてから,今でも彼女は毎日薬を飲み続けているという.
「何かを乗り越えるたびに思うのは,昨日の自分よりも今日の自分が
できることのほうを信じたいと思うこと」
勝っても負けても明るい彼女のインタビューが好きだ.
今年のアテネ.誰よりも応援したい選手が再び姿を見せてくれる.

がんばれ,ディバース!

by t-globe | 2004-07-19 20:49 | Sports

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