ヘッジファンド   

このところかなりテーマに脈絡がなくなっているが,明後日配信予定の
メールマガジンで,アメリカのヘッジファンド規制の記事を使おうと思う
ので,今回は関連コメント.

http://www.ueda-net.co.jp/hb/jpn/faq/market/faqhedge.html

このサイトを見て少なからず驚いた.
書いているのは日本でも有数の歴史を持つ為替・金利商品ブローカー.
現在はもっと大手のブローカーに統合されているので,このページもすでに
更新を止めたようだが,それでも2003年の記事で,ヘッジファンドを
 『高い収益を目標とした投機的な「投資信託の一種」』
と定義し,続いて.
 『投機の手法はコンピューターを駆使....』
と,ヘッジファンド=投機 という構図で説明している.
しかしこれは非常に一面的な古い感覚の記述で,誤解を招く.

そもそもヘッジとは,リスクを軽減するものだ.
一般的な投資は,株や債券を保有するので,下げ相場では損が出る.
これを防ぐために,資産を保有すると同時に先物の売りを立てて, 
下落リスクを軽減するのがヘッジファンドの基本.
こういう性質を持つからこそ,最近は年金資金もヘッジファンド運用を
している. 彼らは決して投機目的の投資はしないものだ.

ただし全てが品行方正な投資ではない.
動機はどうあれ,先物の売り買いは規模が大きくなりがちで,
それが,市場に影響を与えて利益を得ようとする動機になることは
事実.また,制度的に広く一般に投資家を募るものではないため,
マス商品ほど規制が厳しくなく,ブラックボックスも生じやすい.

このサイトに出てくる「クオンタム」「タイガー」といったファンドが
一世を風靡したのは90年代後半まで.
今ではクオンタムは投資方針を変え,タイガーは閉鎖してしまった
と言えば,「古い感覚の記事」と私が言う意味がわかると思う.
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by t-globe | 2004-07-15 03:11 | メールマガジン&英語

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