投票47回...でも勝負がつかず   

Venezuela and Guatemala withdraw from race for Security Council seat (USA Today 2006/11/1)

「この話,まだやってたの!?」
と思わず叫んでしまった国連安保理の非常任理事国ラテンアメリカ枠をめぐる争い.必要な3分の2の賛成をめぐって,ベネズエラとグアテマラが熾烈な争い,というより泥仕合をくりひろげていました.

...というわけで,この記事には「もめごと」に関する表現が続出します.
なにしろ,10月16日に10回,17日に12回,19日に 8 回と,3日間で計30回投票しても,
 Supporters of both countries have refused to budge in the many rounds of voting. (どちらを支持する国もほとんどの投票で態度を変えようとしなかった.)

これだけもめた大きな原因は,ベネズエラに対するアメリカの大反対. ベネズエラと言えば,
 the fiercely anti-American President Hugo Chavez, who referred to President George W. Bush as "the devil" (ブッシュ米大統領を「悪魔」と呼んだ強烈な反米姿勢を見せるチャベス大統領)
の国.アメリカは徹底的にグアテマラへの多数派工作をしました.

それでも,3分の1以上の国がベネズエラを支持したため,事態は完全に暗礁に乗り上げた(deadlock)状態に.

これにはさすがに,
 With pressure mounting from Latin American countries to break the deadlock(ラテンアメリカ諸国から行き詰まりを打開するようにと圧力が高まり)

結局,
 The two candidates reached an agreement to step down(両国ともに降りることで合意)

第3国であるパナマを共に推薦するということで
 ends a deadlock between the two countries that dragged on through 47 votes.(47回もの投票が延々と続いた両国の膠着状態に終止符を打つ
ことになりました.

第3国での解決案としてはドミニカが有力と見られていたので,パナマという提案は意外だったようですが,グアテマラの外相によれば
 "We would like to put that idea to rest by seeking a country that is well received at both extremes of our continent."(「どちらの陣営の強硬派も受け入れられるような国を見つけてラテンアメリカの南北対立という懸念を解消したい)
ということだったようです.

* "put something to rest" は
 to stop people from worrying about or believing something.
の意味で,通常は something のところが concern のような目的語になりますが,ここではその前に
 We're concerned about the idea of divisions between the north and the south of Latin America
と出ているので,that idea が文脈の中で "concern" の気持ちを受けた形になっています.


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by t-globe | 2006-11-04 00:08 | メールマガジン&英語

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