Done   

昨日のニューヨーク市場では,FRBが0.25%の利上げをした
12月のFOMCで「もう今後の利上げ余地は大きくない」との
判断をしていたことが明らかになった.このため株価は上昇,
一方ドルは売られ,円に対しても116円台前半まで下落した.
 Fed says rate rises likely nearing end
(Reuters.com)

"It confirms that the Fed is almost done," said Diane Swonk,
chief economist at...
「Fed(FRB)の利上げはほとんど終わった」というわけだが,
"done"でまず思いだ出すのが映画「プリティ・ウーマン」.

コールガールのビビアン(ジュリア・ロバーツ)が実業家ルイス
(リチャード・ギア)から超破格のアシスタント契約を示され
半信半疑でOKすると,ルイスが間髪を入れずに "Done."

ただしこれはFRBの記事の「終わった」ではなく「契約成立」.
自分にとってこのセリフが印象的だったのは,為替ディーラー
として毎日使っていた言葉だったから.

為替に限らず取引の世界では "Done" の意味は限りなく
重い.たとえ明らかな間違いであろうと,"Done"と一度言った
らやり直しはきかない,ということは,ディーリングを始める時に
たたきこまれる市場の絶対的なルールだ.

もちろん人間対人間の取引なので,個別の当事者間では
「まあいいよ」ということはあり得る.しかしみずほ証券の
ケースで第三者である閣僚が「美しくない」などという恫喝
的な発言で取引の解消を暗に促したのは,ルール違反だ.

結局,異例の現金決済という解決策が取られた が,株式を
公開したジェイコムに与える影響を考えたらこれがぎりぎり
だったのだろう.

変な形で解決していたら,それこそ内外の投資家から
 I'm done by Japanese financial authorities!
 (だまされた)
という声が上がっていたのは目に見えている.

それに,
「ビビアン,あれはうっかり口がすべってね,だいたい考えて
も見てよ.君と僕の立場でそんなことはありえないだろう?」
なんて言ったとしたら,それこそ美しくない.
[PR]

by t-globe | 2006-01-04 10:43 | メールマガジン&英語

<< 初公開 あけましておめでとうございます >>