deep pocket   

It is these threats that have driven many publishing firms
 into the arms of media giants with deep pockets.

(このような脅威のために,多くの出版社が資金力のある大手
メディア企業の傘下に入らざるを得なくなっている.)
  ---Economist

"Harry Potter and all-too-rare windfalls"
最新作が昨日出たばかりの『ハリー・ポッター』シリーズの次回作,
つまり最終作のタイトルが早くも決定? 
ではなく,Economistが出版界の現状を伝えた記事のタイトル.

欧米では大手書店チェーン(米バーンズ・アンド・ノーブルや英
ウォーターストーンズなど)が,新刊書をすぐに値引き販売する.
この値引きの負担は出版社に及ぶ.さらに人気のある作家は
出版契約時に多額の前払い金を要求し,これに応じられないと
契約を失う.そして本には日本と同様に返品制度があり,アメリカ
ではハードバックの約35%が返品されている(日本では書籍の
40%,雑誌の30%)という.

こんな状況に経営を脅かされた中小の出版社の中には,大手
メディア企業の傘下に入るものが増えてきている,というのが
最初の文.
deep pocket というのは十分に資金がある,富んでいる,
ということで,日本語なら「懐が暖かい」が近いかもしれないが,
英米人にとって紙幣はあくまで紙で,それが暖かいなどという
のはいかにも情緒的な日本人の考え方なのだろうか.

ともあれ,『ハリー・ポッター』や『ダビンチ・コード』などという
ビッグセラーに恵まれるのは,出版社にとってまさに「棚ぼた」
(windfall)に過ぎず,大手出版社といえども,数少ないヒット
作品の収入で大部分の売れない本のコストを取り返している.

そして,『ハリー・ポッター』の版元であるブルームズベリー社
にも,ある意味で「Xデー」が近づいている.ローリング夫人が
次作で完結と表明しているからだ.

その前に,ポケットが深くなる魔法を早くかけないとね.
急げ,ホグワーツへ!
[PR]

by t-globe | 2005-07-17 16:48 | メールマガジン&英語

<< 『ブルーアイランド氏のおしやべ... 面白い本見つけました >>