門前の小僧(続き)   

結局外出先では続きが書けなくなり,とんでもなく遅い続編になって
しまった.

リスニングで大切なのは,集中することと推理力を養うこと.
「聞き流すだけ」にはこの両方とも欠けている.

集中して繰り返すことによって,聞き取れた単語はもちろん,文章の
リズムがしっかりと頭に刻み込まれる.また,どうしても聞き取れず
ギブアップした部分も,答えを見た時に「この単語はこんな音に聞こ
えるんだ!」と強く印象に残る.

推理力は,文法や文型がどれだけ身についているかで大きく違う.
聞き取れない部分が「ここには動詞しか入れない」というように
判断できれば,推理の選択肢はそれだけ狭くなり,正解に近づく.
そこまで気付けないということは,自分の英語の弱点を示している
ので,しっかりと補強するきっかけになる.

また,意味を取る上での推理力もある.例えば,今聴いている
「AFNラジオ広告セレクション」のCDの中に,近所迷惑な騒音に
気をつけようというクリップがある.登場人物はミックとボブ.
ミックはすぐにミック・ジャガーのパロディだとわかる(声も似て
いるし, "I can't get no satisfaction." なんて言っている).

一方ボブの英語はとてもクセがあり,強弱も不自然で聞きにくい.
ところが,ギブアップした部分のテキストを見ると,
 "How many times did we say 'Turn it down'?"
の How many times と,
 "There's too much music blowin' in the wind"
の blowin' in the だった.
そう,ボブはボブ・ディランだったのだ.どちらも彼の代表曲
 Blowin' in the wind
の一節のパロディーではないか.パロディーはミックだけかと
思ったが,そうではなかった.ボブの正体に気付けば,両方とも
楽に聞き取れたはず.

こんなことは「聞き流すだけ」では決して起こらない.
リスニングの教材は,難解すぎないものに正しいテキストさえ
付いていれば何でもいいと思う.それをしっかりと聞き込む
ことによって,身につくこと,気付くことはとても多い.

以上は教材論ではなく方法論になったけれど,教材に関しては
ゆかりさん,よろしく.(遅くなってすみませんでした).
[PR]

by t-globe | 2005-06-13 01:28 | メールマガジン&英語

<< I got a name 門前の小僧... >>