キツネ狩り禁止法案(英国)余談   

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英国のキツネ狩り禁止法案は,1997年から労働党が主張して
いたが,それ以来労働党が多数の下院では何度か可決され,
そのたびに上院で葬られて来た.

しかし,実はこの法案を通す方法があった.日本の国会での
「衆議院の優越」にあたる内容を定めた法律が,英国では1949
年に制定されている.

これによれば,この法案を同一の内容で提案し,再び下院が○,
上院が×となった場合,下院議長が
「この法案は1949年の法律の要件を満たす」
と認めれば,法案は議会を通過する.49年以来これが適用された
ケースは3回しかないそうだが,ブレアは今回この方法で決着を
つけると言われている.

上院の根強い反対に見られる通り,キツネ狩りは英国(貴族)の
伝統的な娯楽の一つである.このため,動物愛護を謳ったキツネ
狩り禁止をこれまで押し通せなかったようだが,ブレア首相も
今回は党内基盤を固めることを優先したようだ.

ところで,可決された場合キツネは助かるが,一方でキツネ狩り
に使われる猟犬が「失業」し,その多くは安楽死の運命にある
という.今年可決しても2006年施行と猶予がある理由は,20
万頭といわれる猟犬を「人道的」に処分する時間を考慮した
と説明されている.
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by t-globe | 2004-09-16 01:58 | メールマガジン&英語

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